父と並んで、ストーブの前
大学を出て実家に戻ってから、10か月になります。四年ぶりの実家暮らしですが、思っていたより、すぐに慣れました。
今日は水曜日で、市役所の窓口は、いつも通りの一日でした。帰ってくると、朝に-4℃まで下がった冷えが、まだ家の中に残っているようで、居間の石油ストーブの前に、父がひとりで座っていました。父は口数が少なく、ただ新聞を読んでいます。私も黙って横に座って、手をかざしました。
一人暮らしのころは、帰ってきても、部屋が冷えているのが当たり前でした。電気をつけて、暖房を入れて、部屋が暖まるまで上着を着たまま過ごす。いまは、帰ると、すでに暖かい。それだけのことなのですが、毎日じわじわ、ありがたさがわかってきます。灯油は、18リットルで1600円ほどするので、父は、ストーブの設定を、ときどき小さくしています。気づいても、何も言わないことにしています。
夕飯のあと、父がぽつりと「週末、山は行くのか」と聞いてきました。まだ決めていない、と答えると、「そうか」とだけ。それでも、少し天気を気にしてくれているようで、父なりの会話なのだと思います。明日も、窓口です。早めに寝ます。
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