雪の火曜、番茶と短波
朝五時に目がさめた。窓の外はまだ暗くて、雪がうっすらと積もっていて、屋根の上だけが白く見えた。今日は休みだ。
二階の部屋でラジオをつけると、地元の局は雪の情報をずっと流していた。国道の凍結やバスの遅れが続いたあとで、最高気温は六度ほどまで上がるらしい、と言っていた。それでも朝はマイナス三度台で、窓ぎわにいるだけで手がかじかんだ。
しばらくして下におりると、母が台所で漬け物を切っていた。父は居間で新聞を広げたまま、うとうとしてた。熱い番茶をいれて、三人でだまって飲んだ。まあ、こういう朝がいちばんいいな、と思う。
母が「雪かきはあとでいいべ」と言ったので、わたしはうなずいた。昼すぎになったら、玄関先だけ雪をよけるつもりだ。腰がもつかな。
ていうか、雪の日はラジオがよく聞こえる気がする。夜中の短波も、音がすんで入ってくるように思うのだが、ほんとうかどうかはわからない。
雪の朝湯気のむこうのラジオかな
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