側溝のふたの上に、ツツジの花びらが並んでいた
仕事が終わって、いつもより少し遠回りして帰った。アパートに直行すると、そのまま動かなくなりそうだったので。
小峰社の裏の道を歩いていたら、側溝のふたの上に、ツツジの花びらが一列に並んでいた。風で寄ったのだと思う。ふたの穴の分だけ、きれいに間隔があいている。誰かが並べたみたいだった。たぶん、誰も並べていない。
少し先の民家の垣根は、もう満開だった。赤と白と、中途半端なピンクが混ざっている。同じ木なのに、咲き方に統一感がない。人のことは言えない。
途中、ガードレールの根元に、小さなスミレが一株だけ咲いていた。コンクリートの割れ目から出ている。根性がある。そう思ったが、踏まれないように、少しよけて歩いた。
部屋に帰ってから、靴の裏に花びらが一枚ついているのに気づいた。玄関に落ちていた。掃除機は、明日かける。たぶん。
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