実家の風呂は、父が入ったあとだと熱い
社会人になって五ヶ月。実家から車で35分かけて通っている。家賃がかからないのは、正直ありがたい。
今日も定時で上がって、帰ったのが七時すぎ。夕飯のあと風呂に入ろうとしたら、湯が熱かった。父のあとだと、いつもこうだ。父は熱い湯が好きで、追い焚きのボタンを平気で押す。こっちは水を足す。足したのを父が見つけて、また温める。何をやっているのか。
妹は、風呂の順番を毎日のように主張してくる。大学生は夜が長いらしい。こっちは明日も八時半に席にいなければならないので、早く寝たい。順番は、ほぼ負けている。
それでも、帰ってきて玄関の明かりがついているのは、悪くない。母は「おかえり」と言うだけで、今日どうだったかは聞かない。助かっている。
いつかここを出る日が来るのだろう。まだ具体的には考えていない。とりあえず今夜は、ぬるめにして入った。肩までつかる前に、湯が冷めかけていた。
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