黒板の端に、書き損じの式が残っていた
木曜、大学のあとに塾のアルバイト。
今日の担当は、中3の数学。入試が近いので、教室全体がぴりぴりしている。ぴりぴりしていないのは、窓際で消しゴムのかすを丸めている一人くらい。
途中、因数分解の説明で、符号を一つ間違えた。黒板の前で気づいて、慌てて消して書き直した。生徒は「先生、今のでいいんじゃないの」と言う。よくない。理工系の学生が、中学の因数分解で符号を落とす。笑えない。
消したつもりだったが、黒板の右端に、書き損じの式がうっすら残っていた。授業の終わりに、一人の生徒がそれを指して「これ、わざと?」と聞いてきた。わざとではない。ただ、「引っかけ問題だった」と答えておいた。その場しのぎにしては、なかなか出来がいい。
帰りの電車で、ふと思った。間違いを堂々と引っかけにする技術は、数学より先に身についた。あまり誇れない。
来週は、ちゃんと最初から正しく書く。予定。
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引っかけ問題だったは出来よすぎw 俺もそのうち使わせてもらうわ