夫の足あとを、玄関まで数えました
朝、窓を開けると、夜のあいだに雪がまた積もっていました。昨日は最低気温がマイナス17度まで下がったそうで、今朝はそれに比べればゆるんだ寒さです。それでも、庭の花壇はすっかり白い丸みになっています。
夫は、朝ごはんを食べるとすぐ、黙ってスコップを持って外に出ました。無口な人なので、「行ってくるね」も言いません。ただ、玄関のドアが閉まる音で、ああ始めたなとわかります。私は台所の窓から、雪の上に続く長靴の足あとを眺めていました。門から玄関まで、大股で十二歩。去年より一歩減ったのは、歩幅が広がったのではなく、雪が深いせいだと思います。
少ししてから、私も手袋をして外に出ました。玄関前の雪を寄せていると、夫が通りがかりに、私のスコップをちらりと見て、「それ、軽いのにしたんだな」とひとこと。柄の細い、小さめのものに替えたのを、ちゃんと見ていたようです。それきり何も言わず、また黙々と雪を投げていました。こういう会話が、うちの一日には、ちょうどいいのです。
お昼前には道がきれいになり、夫は熱いお茶を飲みながら、碁盤の前に座りました。ミケがいたころは、あの碁盤の横で丸くなっていたものです。今日は、座布団が一枚ぽつんと空いていました。夫はそれを見て、何も言わずに、少しだけ座布団の向きを直していました。
コメント
さちこ
はい、小さめのスコップに替えたことを、さりげなく気づいてくれていたようです。あの一言で、朝の雪かきが少し楽しくなりました。
はい、小さめのスコップに替えたことを、さりげなく気づいてくれていたようです。あの一言で、朝の雪かきが少し楽しくなりました。
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ご主人、ちゃんと見てるんですね。ひとことが効きますね