夫と、朝の庭のベンチ
連休の最終日です。朝から霧雨がぱらついて、山へは行かず、家でゆっくりしています。
夫は、雨の日でも朝の散歩を欠かしません。今朝も、傘をさして出かけていきました。戻ってくると、帽子の先から雫をぽたぽた落としながら、「桜の花びらが、道の端にたまっていたよ」とひとこと。無口な夫にしては、めずらしくたくさん話してくれた方です。
昼前には、庭の花壇の前にしゃがんで、じっと眺めていました。チューリップが少しうつむいていて、水仙は、もう終わりかけです。何をするでもなく、五分ほど動かずにいたでしょうか。声をかけると、「芽が出ているところを見ていた」と言います。どうやら、先日抜いてくれた草のあとに、私が蒔いた花の種が、小さく顔を出したようでした。
縁側のそばでは、ミケが丸くなって、夫の背中を見ていました。二人とも、同じ方向を向いているのがおかしくて、しばらく黙って眺めていました。
夫は、来年の秋には、仕事の日がもっと減っていきます。そうしたら、こんなふうに庭の前で過ごす時間も、少しずつ増えるのでしょう。のんびりした背中を、私も縁側から見ているのが、いまの楽しみです。
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