ふきを煮て、小さな鍋がいっぱいになりました
月曜日、今日は朝から霧雨でした。病院での仕事を終えて帰る道で、大久保米穀店の前を通ると、店先のおばさんが「ふき、持っていきなさい」と、新聞紙に包んだ束をくださいました。庭で採れたのだそうです。
夕方、台所で皮をむきました。ふきは筋をひとつずつ引いていくので、手を動かしているうちに、頭の中が静かになります。板ずりをして、ゆでて、水にさらして。指先が緑色になって、ほんのり苦い、春の終わりの匂いがしました。
油揚げと一緒に、しょう油とみそを少しだけ入れて煮ました。小さな鍋がいっぱいになって、ふたを開けるたびに湯気といっしょに、いい香りが上がります。ミケが台所の入口にすわって、じっとこちらを見ていました。残念ながら、ふきはミケの分ではありません。
夫は、ひと口食べて「うん」とだけ言って、おかわりをよそっていました。それが一番のほめ言葉です。明日のお弁当にも入れようと思います。母にも少し届けてあげたいので、小さな容器に取り分けておきました。
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