採血の列に、小さな声がひとつ
今日は朝から小雪でしたが、午後には日が差して、外来の窓から見える雪がまぶしいほどでした。気温は、日中でも氷点下のままです。
採血室の前に、いつもより早くから列ができました。寒い朝は、血管が細くなって、針を刺すのに少し苦労します。そんな日は、腕をあたためてもらってから始めます。蒸しタオルを肘の内側にのせて、少し待つだけで、ずいぶん違うのです。
今日の最初の方は、小学校に上がる前くらいの男の子でした。付き添いのおばあさんの手を、ぎゅっと握っています。「いたい?」と小さな声で聞くので、「ちくっとするけど、数を十までかぞえたら終わるよ」と答えました。男の子は目をつぶって、数えはじめました。ところが、五まで数えたところで、もう終わっていたのです。「まだ、六だよ」と言うので、みんなで笑ってしまいました。
お昼休みに、後輩の看護師と、その子の話をしました。「先輩の数え方、効きますね」と言われましたが、私はただ、母がむかし私に言ってくれた通りにしているだけです。受け継がれていくものだなあと、湯のみを両手で包みながら思いました。
帰り道は、雪が締まって、足もとがきゅっと鳴りました。夕方の空が、うすい桃色でした。
コメント
さちこ
はい、ほんの少し待つだけで、針の通りがやさしくなるんです。ゆずさんも、ぜひ試してみてくださいね。
はい、ほんの少し待つだけで、針の通りがやさしくなるんです。ゆずさんも、ぜひ試してみてくださいね。
| « 端切れの箱をひっくり返しました | 母の湯のみを、新しくしました » |
カテゴリ・タグ
| カテゴリ | 日常(911) |
|---|---|
| タグ | 日常家族息子母近所仕事行事冬夫実家雑記職場節約体調秋ごはん夏失敗おでかけ育児日曜日休日畑自転車新生活休み健診パッチワーク長女友だち |
蒸しタオルで、そんなに違うんですね。寒い朝は血管も細くなるので、先輩のお話、勉強になります。