夫が「今年は遅いな」と言った
月曜日の朝、仕事に出る前に、夫と玄関で並んで空を見ていました。四月も半ばなのに、今朝は小雨で、ところどころに残った雪が灰色になっています。
「今年は遅いな」と夫が言いました。桜のことです。夫は、土木の仕事柄なのか、季節を道路の様子で見る人で、「融雪剤の跡がまだ残ってる」などと、ぽつりと言います。私は「そうですね、まだ蕾も固いですね」と返しました。会話は、だいたいそれくらいで終わります。
帰りに、近所の朝日ヶ丘神社の前を通ると、境内の木にも、芽はまだほとんどありませんでした。夜、夕飯のときにその話をすると、夫は新聞から目を上げて、「連休のころかな」とだけ。ほんとうにそうなりそうです。
去年は、お花見のお弁当を作って、二人で行きました。今年は、お弁当の中身を考えるのが、少し先になりそうです。長男にメールで「そっちはもう咲いた?」と送ったら、「先週が満開だった」と返ってきて、同じ日本でも、ずいぶん違うものですね。夫に教えると、「そうか」と、少しうらやましそうな顔をしていました。
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