母の庭に、霜柱が立っていました
仕事のあと、母の家に寄りました。父が亡くなって、もうすぐ四年になります。母は73歳で、ひとり暮らしです。
玄関を開けると、石油ストーブの匂いがしました。最高気温は8.5℃ほどでしたが、夕方は風が強くて、庭の霜柱が昼を過ぎてもまだ残っていました。父が手入れしていた庭で、いまは母が、ときどき水をやる程度です。
長女が家を出て、今年の四月には長男も出ます。そう話すと、母は「うちも、そうだったんだんべ」と笑っていました。僕は、まあ、返事に困って、お茶をすすりました。
帰りがけに、母が小さな袋を持たせてくれました。みかんが6個。一個ずつ新聞紙でくるんであって、手の込んだ包みでした。車の中で、ひとつだけ食べました。少し酸っぱくて、でも、母の台所の匂いがしました。
週に1回は顔を出すつもりです。足腰は、まだ丈夫です。それでも玄関の段差を見ると、手すりをつけたほうがいいかなあ、と考えてしまいます。今度の休みに、ホームセンターで寸法を見てきます。
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