目覚まし、1時間まちがえた
スマホの目覚ましが、1時間早く鳴った。4時半。先週、長女に直してもらったのを、あたしがまた触ったらしい。二度寝するには中途半端だから、そのまま起きて、ニット帽をかぶって、ももと庭に出た。
東の山の上に、細い月。
新月の手前の、爪の先みたいなやつ。
南西には、オリオンがまだ残ってた。
息がうっすら白い。
ももも、隣で黙って座ってた。
明るくなる前に、軽トラに荷物を積んだ。今日の現場はリフォームで、和室を洋室にするための床の下地です。ちょっと聞いて。床の下地って地味なんだけど、ここで1mm狂うと上が全部狂うわけ。だから大引にレーザーでレベル出して、低いとこは飼い物かませて、根太は45×45を303ピッチ、合板は12mm、ビスは150ピッチで端から打っていく。畳の部屋って古い家ほど床が波打ってるから、最初の墨出しで勝負が決まるんだよ、これが。地味な仕事ほど、手は抜けない。
早く着いたから、親方に「今日はずいぶん早いな」って言われた。目覚ましのせいです、とは言わなかったw 日なたは汗ばむくらいで、作業はいいペースで進んだ。
夜、長女に目覚ましを直してもらった。「もう触らないで」だって。はいはい。でもまぁ、あの月が見られたなら、1時間くらい安いもんでしょ。
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