帳場の電話が、鳴らない日
今日は遅番でした。出勤して、いちばんに気づくのは、帳場の電話の静けさです。以前は、午前中だけで予約の電話が十本以上ありました。いまは、数えられるほどです。
去年の春に、休業と短縮勤務がありました。給料は少し減りましたが、その分、時間が増えました。その時間で自転車に乗るようになりましたが、世の中のことを思うと、あまり大きな声では言えません。
最近は、キャンセルの連絡を受けることが増えました。理由は、みなさん同じです。申し訳なさそうに話されるので、こちらも「また、落ち着いたら」と、決まった言葉で返します。その言葉を、毎回、本気で言っています。
仕事の中身も変わりました。検温と消毒の案内、お客さまの間隔をあけた席の配置、書き直した注意書き。覚えることは、むしろ増えています。客室22室のうち、埋まるのは数室。それでも手順は、満室のときと同じだけ必要です。割に合わない、とぼやきたくなりますが、短く、にしておきます。
ワクチンは、先月、二回目が終わりました。母も、二回済んでいます。帰ると、猫が玄関で待っていました。電話が鳴らない一日のあとでも、そこだけは、いつも通りでした。
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