雨の駅待ちで、釣り銭を数えた
朝からずっと小雨で、駅のロータリーは濡れた傘の色ばかり目に入りました。白い手袋も、ドアを開け閉めするうちにしっとりしてきます。
今日は駅待ちが長かった日です。前に五台並んでいて、窓を少し開けて、雨の音を聞きながら順番を待ちました。ばってん、この待っている時間は、嫌いじゃないですね。ワイパーを止めると、フロントガラスを水が流れていくのがよく見えます。
昼前に、病院へ行くおばあさんを乗せました。乗るとき、小銭入れをひっくり返してしまって、十円玉が座席の下まで転がったとです。ふたりで探して、見つかったのは降りる間際でした。メーターは千五百円ほど。おばあさんは何度も「すみません」と言うので、「雨の日は、よう転がりますけん」と返しました。言ってから、意味の通らん返事ばいと思って、ひとりで少し笑いました。
夕方、車内の釣り銭を数えたら、百円玉がひとつ多かった。たぶん、わたしの数え間違いです。どこで間違えたのか、思い出せません。まぁ、明日の朝にもう一度数えるたい。
帰りの車で、句をひとつ。
小雨降る駅に傘の花ひらく
(季語は使えたかどうか)。梅雨入り前の空気は、句になるようでならんけん、手帳には書かずに帰りました。
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