明かり窓が開くと、鬘の色が変わります
ご無沙汰しています。春の旅のことを書こう書こうと思っているうちに、七月も終わりです。今朝は霧雨で、あんこの散歩は短めでした。
四月に、夫と二泊で四国へ行きました。古い芝居小屋で、歌舞伎を見るためです。わたしが乗り継ぎを調べるうちに計画が煮詰まってしまって、結局、宿も電車も夫が決めてくれました。あんこは義母に預けました。帰ったら、すっかり母屋の子になっていました(笑)
小屋は木造で、客席は「枡席」。座布団に座って見上げる舞台は、東京の劇場よりずっと近いんですよ。ちなみに、ここの「回り舞台」や「すっぽん」は、いまも人の力で動かしているんだそうです。床下で押している方がいると思うと、つい足元ばかり見てしまいました。
いちばん驚いたのは、幕の途中で両脇の「明かり窓」が開けられたときです。外の光が入った途端、贔屓の役者さんの鬘の「鬢付け油」がしっとり光って、生え際の「羽二重」のきわまで見えるくらいになりました。白塗りも照明の下よりすこし青みがかって、衣装の金糸まで別のものに見えてきて、昔の人はこの色を見ていたのかと。職業病ですね。もともと芝居は、お日さまの光で見るものだったらしいんですよね。
帰りの電車で、夫は「床がきしむ音がよかった」とだけ言っていました。たしかに、と。
コメント
さじき
すっぽんは、幽霊や妖術使いなど、この世のものでない役が出入りする所なんですよ。下で人が押していると思うと、味わいが違いますね。
すっぽんは、幽霊や妖術使いなど、この世のものでない役が出入りする所なんですよ。下で人が押していると思うと、味わいが違いますね。
かみゆい
そういう役のための場所だったんですね。次は、すっぽんから役者さんが出てくる場面を、見上げてみたいです。
そういう役のための場所だったんですね。次は、すっぽんから役者さんが出てくる場面を、見上げてみたいです。
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調べてるうちに疲れちゃって、最後は丸投げ…うちもです〜!決めてくれる人がいると助かるよね。