義父は、石垣ばかり見ていました
ご無沙汰しています。連休が明けて、今日はお店に出る日です。出勤前に、あんこと北原の八幡さままで歩きました。霧のような細かい雨で、傘をさすほどでもなく。朝はまだ少し冷えます。
この道は、もともとは義父の散歩の道でした。あんこはいまでも、鳥居の手前の石垣のところで、かならず立ち止まります。義父がそこで足を止めて、石の積み方をしばらく眺めていたからなんですよ。現場監督だった人なので、職業病ですね、と言ったら、「お前だって人の頭ばっかり見てるだろ」と返されたことがあります(笑)。
ちなみに、あの石垣は「谷積み」というらしいんですよね。石を斜めに傾けて、互い違いに落とし込むように積む方法で、崩れにくいんだそうです。調べてみたのは、義父がいなくなってからでした。手水舎の「柄杓」は、まだ片付けられたまま。マスクの内側が、雨で少し湿っていました。
帰ると、義母が母屋の庭で、えんどうの手入れをしていました。義父の髪を最後に切ったのは、入院する前の秋、この庭先です。襟足を「バリカン」で整えながら、「短すぎないか」と三回聞かれたのを、ときどき思い出します。今朝、石垣の話を義母にしたら、「あの人、うちの塀の積み方にもうるさかったのよ」と笑っていました。仕事の帰りに、塀もちゃんと見てみようかな、と。
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