テントは、うちの一張りだけでした
ご無沙汰しています。前に書いてから、一年以上空いてしまいました。
春に、お店が二週間ほど休業しました。再開してからは予約を減らして、消毒と換気の毎日です。長女は休校のあと、六月になってやっと中学校に通い始めました。東京の劇場には、もう四か月行けていません。
そんな中で、先月の終わりに一晩だけ、家族でいつもの高原のキャンプ場へ行きました。めずらしく日曜に休みがもらえたので、土曜の仕事のあとに出発です。行き先の相談は煮詰まってしまって、結局いつもの場所になったんですけど(笑)。着いてみたら、ほかにテントは一張りもありませんでした。明かりは管理棟とうちのランタンだけで、夜は沢の音とカエルの声しか聞こえませんでした。
いちばん驚いたのは、あんこです。いつもはテントの奥から出てこないのに、この日は自分からタープの下まで出てきて、しばらく暗いほうを見ていました。ちなみに柴犬は、もともと山で小さな獣を追う猟犬だったんだそうです。人の気配がないと、そっちの血が出てくるのかな、と。
長男は火の番で、長女は髪を一つに結んで、夫と炭をおこしていました。風で後れ毛が揺れていて、つい結び目ばかり見てしまうのは職業病ですね。ここ数日は強い雨が続いて、今朝もまだ小雨が残っています。あの沢はどうなっているかな、と時々考えます。
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