一食あたり二百円の壁は、意外と高い
一人暮らしを始めて一年と少し、自炊はいちおう続いています。続いてはいるのですが、要するに「安くなる」という話は半分しか本当ではない、というのが今の結論です。キャベツは一玉二百円ちょっと、卵は十個で二百四十円ほど、納豆は百円。材料だけ見れば優秀なのに、一人分は一人分でしか減らない。キャベツは三日目あたりから、冷蔵庫の中で静かに圧をかけてくる。案の定、先週は半玉を持て余して、四日連続で千切りを食べました。誰も得をしない。
外食はどうか。中華そばが六百円台、カレーが七百円台で、喫茶店のコーヒーが四百円。手取り十六万五千円の身としては、自炊と外食の差が、そのまま月末の財布の厚みになるわけで、数字だけ見れば自炊の圧勝ではある。ただ、疲れて帰った夜に包丁を出す体力は、わたしにはあまりない。そういう日は潔く外で食べます。罪悪感を持つくらいなら、その分を次の日の味噌汁に回したほうがいい。
今日は朝からずっと雨で、帰り道は靴下まで湿りました。こういう日の夕飯に、わざわざ洗い物の出る料理を選ぶ人間は少ないはずです(わたしは選びましたが)。焼き魚は好きなのですが、グリルの掃除が重い。結局、冷凍のごはんと卵と残りのキャベツで、炒めたものを一皿。見た目は地味なのに、食べると普通においしい。腹が立つくらい普通です。
そういえば、世の中は令和になって三週間ほど経ちました。書類の日付を書くたびに、まだ「平成」と書きかけて手が止まる。食生活の習慣は一年で身につくのに、元号は三週間では身につかない。まあ、そういうことです。
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