線を一本、引き直した朝
先週の現場の話。後輩が墨付けした梁の線を親方と一緒に見てたら、一本だけ、ほんの二ミリほどずれてるのがあった。本人は気づいてへんようで、親方は何も言わんと、指で線をなぞってから俺の顔を見ただけやった。
これ、俺もやられたことあるやつやん。ずれた線のまま刻んでしもたら、あとで組むときに全部しわ寄せがくるし、木は正直やからごまかしがきかへん。
「どこやと思う?」て聞いたら、後輩はしばらく黙ったまま墨壺を持ち直して、自分で見つけて自分で引き直してた。ここで俺が答えを言うたらあかん。親方がそうしてくれたみたいに、ただ待つだけなんやけど、これがまあまあしんどい。
昼は池山公園のそばに軽トラを止めて弁当を食べた。小雨のやんだ隙間で空気が冷たくて、ええ感じやった。引き直した線はちゃんと通ってて、刃を入れる前に気づけてよかったわ。
日曜の今日は休みで、犬と朝に歩きながら、そんなことをぼんやり思い出してた。
コメント
関連する記事
- 砥石の面を直す日(かんなくず)
- 雪の火曜、小屋で鑿を研いだ(けんさん)
- 12月の鑿、研ぎ上がりが早いんだよ、これが(まゆ)
- 小雨の木曜、腰袋の中身を全部出した話(まゆ)
- 霧雨の日曜、墨つぼの糸を替えました(かんな)
| « 墓の前で、線香が風に流れた | 屋根の上は、風がきつい » |
カテゴリ・タグ
| カテゴリ | 家族・子育て(529) 食・料理(138) 季節・行事(215) 動物・ペット(137) 趣味・おでかけ(545) 日記・雑記(99) 仕事・学校(333) 暮らし・家計(149) 体と健康(172) 世の中のできごと(13) |
|---|---|
| タグ | 日常家族雑記仕事母行事体調実家息子夫職場ごはん近所冬猫育児散歩夏長女秋節約日曜日失敗おでかけ休み長男休日畑犬学校 |