さしがね、買い替えた
さしがね(曲尺)を買い替えた。使っていたのは入社して2年目に買ったやつで、もう28年ちょっと。角のところが丸くなって、目盛りの黒も擦れて薄い。老眼鏡をかけても読みにくくなってきた。
いやもうね、これが決め手だったんだよ。1mm狂うと、柱の仕口で隙間になって返ってくる。ステンレス製で厚さ1.5mm、裏目と丸目が付いてて、表の目盛りは0.5mmきざみだ。買ってきたらまず平らな定盤の上で直角を確かめて、昔の曲尺と重ねて目盛りのズレが無いか見て、角を#1000の砥石でほんの少しだけ落として手に馴染ませる。そこまでやって初めて現場に持っていける。
仕事帰りに駅前の月見通りの金物店に寄った。店のおじさんが「ご注文のほうになります」と、棚の奥から出してくれた。あたしも人のこと言えないけど。1本3,000円ちょっと。安い買い物じゃないけど、墨付けの道具は命だからね。
古いほうは捨てなかった。作業小屋の壁に掛けた。長男が見て「これ、母さんより年上?」と言った。まぁ、ほぼ同い年だ、と答えておいた。
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