ミシンの糸が絡まった放課後
家庭科部に入って、二か月が過ぎました。今日は日曜日で、外は朝から雨です。部活は平日の放課後だけなので、家でこれを書いています。
先週の活動は、文化祭に向けた小物づくりの練習でした。私はミシンの上糸がなぜか何度も絡まって、三回やり直しました。隣の席の先輩は、私の手元を見ずに「糸のかけ方が一段ずれてるよ」と言いました。直してみたら、本当にそれだけでした。先輩は、話しながらずっと耳にかけた髪を指で押さえる癖があって、縫い目もその指先と同じように、細かくてそろっています。
部員は十人ほどで、お菓子をつくる日と手芸の日が交互にあります。手芸の日は静かで、ミシンの音と雨の音だけがしばらく続くことがあります。私はこの静かな時間が、わりと好きです。人の手がどう動くかを見ていると、時間があっという間に過ぎます。
結局、完成したのは小さな巾着ひとつでした。口の紐の通し方がまだ少し曲がっているので、来週もう一度つくり直すつもりです。祖母に見せたら、「ここをこうしたらええ」と、裏返して縫い代を直してくれました。さすがです。
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