八月の朝、土手の草いきれ
今日から八月です。朝の空は霧雨でした。降るというほどではなく、自転車で職場のスーパーに向かううちに、帽子のつばがうっすら湿った程度です。それでも気温は高く、最高は32度を超えたそうで、蒸し暑い一日でした。
帰り道、近所の神社の前を通ると、鳥居に提灯が下がっていました。今週末に夏祭りがあるようです。子どものころは、この提灯が見えると、もうすぐだと落ち着かなくなったものです。父に手を引かれて、金魚すくいをして、帰りにラジオで野球の続きを聴きました。金魚はたいてい三日ほどで死んでしまい、母に叱られた覚えがあります。
レジに立っていると、浴衣の話をするお客さんが増えてきました。「帯が結べない」と笑う若い女性に、つい「私もレジの袋詰めが結べません」と言いそうになって、やめました。言ったところで、誰も得をしません。
妻に祭りの話をすると、「行くなら、人混みは嫌」と早口で返されました。猫のミケは、窓辺で風鈴の音に耳だけ動かしています。今年も、遠くの太鼓の音を、家で聞くことになりそうです。それも悪くないと思っています。
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