膝の上の、あと少し
夜勤明けではなくて、今日は早番でした。帰ってきたら、ごまが玄関で待ってはって、ちょっとだけ笑ってしまいました。
ごまは、ことしで7歳になります。庭の隅で鳴いていた子猫を拾ってから、もう7年ほどです。母にいちばん懐いていて、ぼくの膝には、ほとんど乗りません。夕方、母が台所に立つと、そのあしもとをついて回ります。ほんま、ええ見張り番どす。
それでも、今日は珍しく、ぼくが縁側で毛糸を巻いていたら、隣に来て座りました。膝の上までは、あと少し。前足をそろえて、じっとこっちを見ています。ええっと、毛糸玉が気になるだけやなあ。巻いた糸をころがしたら、黄色い目で追っていました。
夕方、八幡さんのほうへ少し歩きました。杉の木の下は、風が通って涼しかったです。帰ったら、ごまは母の膝の上で寝ていました。まあ、ええか。ぼくの膝は、また今度ですね。
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