帽子が小さくなっていた
姉の家族が、お昼前に来ました。甥は十七で、また背が伸びた気がします。玄関で顔を見上げて、ええっと、いつの間にこんなに、と母と二人で笑ってしまいました。
去年編んだ帽子を、甥は持ってきてくれていました。かぶってもらうと、頭のてっぺんにちょこんと乗るだけで、耳が出ません。本人も「小さいなあ」と言って、鏡の前で首をかしげてはりました。ぼくは編み目を数え直しながら、ほんまに大きくなったんやなあ、と思いました。まあ、ええか。今度は少し大きめに編み直します。
姪は十四です。前は母の後ろにくっついていたのに、今日は台所で姉と並んで、二人でひそひそ話をしてはりました。ぼくが声をかけると、「おじちゃん、毛糸まだある?」と聞かれて、ちょっとだけ驚きました。マフラーを自分で編んでみたいそうです。棒針を渡して、最初の目の作り方だけ教えました。指がなかなか言うことをききません。それでも三段ほど、黙って編んでいました。
夕方、くもり空の下で車を見送りました。母は手を振りながら、寒いのにずっと門のところに立っていました。ぼちぼち、冬の毛糸を出しておかないといけませんね。
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