曇りの日曜、屋上でひと息
日曜ですが今日は早番で、朝は冷えて車のガラスが白くなっていました。息子は父と、まだ布団の中にいるようでした。
昼すぎに客室の準備がひと段落して、ふと旅館の屋上に上がってみました。くもり空に薄い雲が広がり、ところどころが白く光っていて、風も弱く手がかじかむほどではありません。それだけのことですが、三月の入り口の匂いがしました。
カメラは車に置いてきたので、スマホで一枚だけ。海のほうの雲のすきまから、細い飛行機雲が一本、ゆっくり伸びていくのが見えました。同僚に「また空ばい」と言われて、ふふ、はい、見ています。
帰りに近所のスーパーでかんころ餅を買って、夜は息子と半分ずつ食べました。焼くと甘い匂いが台所に広がって、母が「ひと切れちょうだい」と言うので、結局三人で分けることに。猫も足もとに寄ってきていました。
夜になってから、ノートに一首だけ。
薄雲の すきまに伸びる 白い線 春の手前の 風をおしえる
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