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ゆずは

台所の音で目が覚める朝

· カテゴリ: 家族・子育て

実家に戻って、一週間とすこしが過ぎました。朝は台所から聞こえる包丁の音で目が覚めて、ああ母だな、と思います。昔と同じ音です。

階段を下りると、父が新聞を広げていて、足もとには猫がまるくなっています。息子はまだ布団の中。父は今朝も「おう」と言っただけでしたが、わたしが仕事から帰る時間に合わせて、息子を連れて坂の途中の公園まで散歩に出てくれているようです。夕方、ふたりが坂の上から手を振っているのが見えました。なんだろう、何も言われないのに、ちゃんと受け止めてもらっている感じがします。

きょうは曇りで、空は一面うすい灰色でした。それでも夕方になると雲のすきまがほんの少し明るくなって、湧水の流れる道の水面にその色がうつっていました。カメラは持っていかなかったので、目に残しておくことにします。

母に「また空ば見とるね」と言われました。はい、見ています。ふふ。

とりあえず一首。

帰る場所 ひとつ残っていたことを 台所の音で 知る朝でした

実家日記

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