帰りの駅で、同期とふたり
遅番のあと、同じ日に入社した同期と、駅まで歩きました。霧雨が降ったりやんだりで、傘をさすほどでもなく。髪が少し湿っていました。
同期は、わたしより話すのがうまい人です。お客様のクレームも、笑って受けて、あとで「あれはきつかったね」とだけ言う。わたしは言葉が出るまでに時間がかかるので、横で聞いているほうが多いです。それでも今日は、ふと「足、むくむよね」と言われて、うなずきました。それだけのことですが、なんだか救われました。
駅のホームから、低い雲の下を飛行機が一機、降りていくのが見えました。灰色の空に、白い灯りがにじんでいる。同期も気づいて、「また空見とる」と言うので、ふふ、と笑いました。はい、見ています。
ニュースでは、関東の大雨のことをずっとやっていました。川の水があふれた映像を、休憩室のテレビで同期とふたり、黙って見ていました。自分の日々が静かなのは、あたりまえではないのかな、と思います。
とりあえず一首。
霧雨の ホームに並ぶ ふたつ影 同じ電車を 待っている夜
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