同期の背中
同期のひとりが、今日で異動になりました。同じ春に入って、同じ研修を受けて、同じフロントに立った人です。
引き継ぎのメモを渡されたとき、紙の端がすこし折れていました。何度もポケットに入れたのかな、と。ふと、そんなことを思いました。最後の挨拶は短くて、「また」とだけ言われました。わたしも「また」と返しました。それだけのことですが、あとから足がむくんできて、帰りの電車でやっと息をついた気がします。
夜、窓を開けたら、くもり空の向こうが少しだけ明るくて。雲のすきまに、飛行機の灯りがひとつ、ゆっくり動いていきました。あの人も、どこかで同じ空を見ているのかな。なんだろう、さみしいとは言いたくないのに。
とりあえず一首。
名札だけ 先に外した 春の夜 同じ空には 灯りがひとつ
明日は早番です。寝ます。
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