窓辺で、お正月の猫
お正月の三が日も二日目、くもり空の静かな朝でした。起きてリビングへ行くと、むぎはもう窓辺の定位置にいて、薄い日ざしの中で丸くなっていました。今年で三歳になる茶トラ白の子です。
長女が一人暮らしを始めてから、家は夫婦二人と猫だけになりました。おかげさまで、むぎは相変わらず元気です。ただ、よく見ていると、人がいちばん賑やかだった頃より、いまの静かな家のほうが、この子には居心地がいいのかしら、と思うことがあります。夫が新聞をめくる音にも、わたしが台所に立つ音にも、耳だけを少し動かして、目は閉じたまま。しっぽの先の曲がったところが、ときどきぴくりと動くのがおかしくて、つい見入ってしまいます。
午後は夫と二人で、近所の北園公園まで歩きました。冬枯れの木立のあいだを、ゆっくり一周して四十分ほど。帰ってくると、むぎが玄関で待っていて、足にまとわりついてから、何事もなかった顔で窓辺へ戻っていきました(ふふ)。
年が明けても、わたしの手帳の「むぎ」の欄は、変わらず体重と食べた量の記録です。三・九キロ。去年と同じ数字が並ぶと、それだけで安心します。今年もこの子の定位置を、ゆっくり見守ります。
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