マスクの箱が、三つ減った
朝、薬局に着いて最初にするのは、ドアノブと受付台を拭くことと、手指の消毒液の残りを見ることである。今朝は半分だった。去年の春から、減り具合を毎朝ひとつずつ確かめる癖がついた。
管理薬剤師になって、まもなく二年になる。発注と在庫の管理が、いまの私のおもな仕事だ。消毒液もマスクも、いまは問題なく手に入る。それでも箱が三つ減っていると、ひとまず棚の前で立ち止まってしまう。
緊急事態宣言は、まだ続いている。待合の椅子は間をあけたままで、窓も少し開けている。今日は日が出て、昼は暖かかった。けれど朝は氷点下で、窓ぎわに座る人には悪いので、膝かけを一枚用意した。
帰りに近所の北野ひろばの前を通ると、人がいなくて、ベンチだけが日だまりにあった。少し座って、水筒のお茶を飲んだ。立ち仕事で足が重い。遠近両用の眼鏡は、階段がまだ少しこわい。
夜は、長男の卒業式の話になった。保護者の人数をしぼるそうで、家族でだれが行くか、妻と相談した。いや、長いな。とりあえず、箱の数は明日も数える。
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