母の湯のみが、ひとつ増えていた
日曜の朝、いつもの散歩を少し早めに切り上げて、母の家に寄りました。霧雨で、空気がひんやりしていた。最高気温は12℃ほど。石油ストーブの前が、一番落ち着く日でした。
台所の棚を見ると、見慣れない湯のみがひとつ増えていました。母に聞くと、近所の方にいただいたのだそうです。76歳になった母は、ひとり暮らしを続けています。もらい物の置き場所を、その場でちゃんと決めていた。まず、ほっとしました。次に、昨日の雨で足元が滑りやすかったはずなので、玄関のたたきも確かめました。濡れたマットは母が自分で干していて、そこはわたしの出番がなかったです。
気になったのは、やかんの火です。止め忘れそうになっていた。話しながら手元がお留守になって、わたしが先に気づきました。責める話ではないので、「お茶はわたしが入れるね」と言って代わりました。とりあえず、ガスの元栓を見る習慣だけは、さりげなく続けようかな、と思う。
帰る前に、来月の通院の日をカレンダーに書き込みました。数字は大きめに、赤い丸つき。母は「そんなに目立たなくてもいいのに」と笑っていました。まあ、あとで見返したとき、自分で気づけるほうがいい。
増えた湯のみでお茶を飲み、小一時間ほど過ごしました。母の小さな背中が、先月よりほんの少し丸くなったように見えました。次に来るのは、週の半ばの予定です。段取りは、もう頭に入れておいた。
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