片道二十分、遠くなった
今の職場に変わって、半年以上になる。前の会社より、家からの距離が少し延びた。片道二十分。数字にすると大したことはない。
問題は途中の信号だ。毎朝、同じ交差点で必ず赤になる。一度も青で通れたことがない。ここまで揃うと、誰かの仕事ではないかと疑いたくなる。仕方ないので、赤の間にラジオの天気予報を聞くことにした。おかげで今日の降水確率だけは詳しい。
梅雨に入って、朝の道は車が増えた。雨の日は、前の車のブレーキランプが全部にじんで見える。自転車通勤にすればいいのかもしれないが、この時期にそれをやる気力は、今のところない。ロードバイクは部屋の中で、静かに待っている。
帰りは、少し遠回りして小峰社の前を通る。鳥居の脇の紫陽花が、先週あたりから色づいてきた。車を停めるほどでもないので、徐行して見るだけだ。それでも、通勤が少し長くなった分の、いい埋め合わせにはなっている。たぶん。
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