「それ、昔からそうなんで」と言われた
明日からまた一週間。日曜の夜は、どうも気が重い。
先週、職場の先輩に、在庫表のつけ方を聞いた。月末だけ数字が合わなくなる件。理由を知りたかった。返ってきたのが、「それ、昔からそうなんで」。
理由じゃない。事実だ。ただ、こっちは入社して一年半の下っ端なので、そうですか、と引き下がった。引き下がったけれど、納得はしていない。
今日、部屋で昼まで寝て、起きてからずっと考えていた。昔からそうなのは、きっと昔に誰かが理由を持っていたからだ。その人はもう異動したか、忘れたのだろう。理由だけ消えて、やり方だけ残る。会社では、よくあるらしい。
とりあえず、月末の数字がずれる日を、ノートに書き出し始めた。一人暮らしの狭い部屋で、扇風機の前に座って、在庫の差異を眺める日曜日。我ながら、休みの過ごし方がおかしい。
もし規則性が見つかったら、あの先輩に見せてみる。「昔からそうなんで」の、昔の中身が分かるかもしれない。分からなかったら、そのときはそのとき。
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