積みゲーが、就職してから一本も減っていない
帰宅して、夕飯と風呂を済ませると、だいたい21時を過ぎている。そこからゲームを起動する元気は、あまり残っていない。
学生のころに買ったソフトが、棚に七本ある。どれも途中までは進めた。クリアしたのは二本だけだ。買った時点では、全部やるつもりだった。あのころの自分は、時間が無限にあると思っていたらしい。
今日は月曜で、仕事が長引いた。帰りの車の中で、「今夜こそ一時間だけ」と決めた。結果、コントローラーを握ったまま、ソファで二十分寝ていた。画面では、主人公がずっと同じ場所に立っていた。待たせて悪いとは思ったが、起こしてはくれなかった。
妹は隣でスマホのゲームをしている。ちょっとした空き時間にできて、毎日ログインすればアイテムがもらえるらしい。うちの生活に合っているのは、たぶんあっちだ。ただ、自分はあのログインボーナスに、毎日追われる気がして手が出ない。仕事だけで、もう十分に追われている。
とりあえず、棚のソフトは売らないことにした。休日に、一本だけ終わらせる。そう書いておけば、少しは守る気になるかもしれない。
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