一人で走る朝、番号のない胸
今年も、秋に出るつもりだった大会が中止になりました。これで、中止の知らせを受け取るのは、何度目でしょうか。申し込み画面を開いて、参加費を払って、前日に靴の紐を確かめる。その段取りがなくなって、もう1年半以上になります。
今朝は水曜で、早番の日でした。5時前に起きて、川沿いの道を6km走りました。小雨の降る中、気温は12度ほどで、走り始めは冷たいのですが、3km過ぎから体が温まります。傘をさした人とすれ違うこともなく、聞こえるのは自分の足音と、川の水の音だけです。
大会がなくなって気づいたのは、目標がないと、走る理由を毎朝自分で用意しなければいけない、ということです。記録を狙うわけでもなく、ただ走る。理屈をつければ、体重を維持するため、そして仕事前に頭を起こすためです。それでも、胸にゼッケンのない朝を重ねていると、走ること自体が、わりに好きなのだと分かってきます。
職場に戻ると、手洗いと配膳の決まりは相変わらずで、マスクの中で息が上がります。走ったあとで調理場に立つと、こちらも黙々と手を動かすだけです。来年こそは、と去年も言いました。乾いた冗談のようですが、今年も言っておきます。来年こそは、人の多いスタートラインに立ちたいものです。
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