母が、手芸の袋をちくちく縫っていた
建国記念の日、なんですよね。でも旅館はいつもどおりで、わたしは今日、お休みをもらいました。昨日までの大雪が、やっとやんで、朝は小雪がぱらぱら、くらい。7時前に起きて、庭の雪をほんの少しよけて、それから居間へ。
母は、こたつの端っこで、ミシンじゃなくて手縫いでした。小さな巾着袋です。布は押し入れにあった端切れみたいで、梅の柄がちょこんと入っています。「リハビリの先生にあげようと思って」と母。父のリハビリは去年の暮れに終わったんですけど、母のなかには、まだお礼の気持ちが残っているみたいでした。
そのとなりで父は、左手をにぎったり、ひらいたりしながら、新聞を読んでいて。しびれはまだ、あるようです。でも、手の動きは、前よりずっと自然になった、たぶん。母が針に糸を通せなくなると、父がだまって受け取って、すっと通してあげる。細かいことは、右手だけでも器用なんですよね。母は「ありがとう」と言って、また、すぐ縫いはじめました(全然いい夫婦だなあ、と思います)。
猫は、母のひざの上で丸くなっていました。針を動かすたびに、耳だけ、ぴくり。母が猫に「動かないでね」と話しかけながら、袋の口をきれいに仕上げていって。ええと、猫はたぶん、聞いていないです(笑)。
お昼まえに、出来あがった袋を、わたしにも見せてくれました。角がきれいにそろっていて、ひもの長さも左右おなじ。とりあえず、写真を一枚、撮らせてもらいました。来週、父の付き添いのついでに、渡しに行くそうです。そういえば、わたしも、お礼を言いに行きたいかな、と思います。まあ、いいか。
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