梅のつぼみと、雪の朝
今朝は早番でした。家を出るときに、うっすらと小雪が舞っていて、庭の梅の枝を見ると、つぼみがまだ固く閉じたままでした。
二月も終わりに近づくと、この辺りでは、年が明けてからの行事が一通り終わって、少し間があく時期になります。節分も過ぎ、バレンタインも過ぎ、次はひな祭りです。旅館のフロントでも、ロビーの飾りを入れ替える時期で、今日は出勤してすぐ、仲居さんたちと一緒に、棚の奥から古いおひなさまの箱を出しました。
箱を開けると、樟脳のにおいがふわっと立ちのぼります。小さなお内裏さまを、柔らかい紙で包み直しながら、ひとつずつ台に並べていきました。顔がどれも少しずつ違っていて、見ていて飽きません。なるほど、長く飾られてきたものは、表情にも貫禄が出てくるのだなと思いました。
家に帰って母に話すと、「うちのおひなさまも、そろそろ出さないとね」と言っていました。週末に、兄の家の子どもたちが電話をしてくるので、そのときに見せてあげようかと、母は楽しそうです。猫のきなこは、箱の和紙にじゃれつきそうなので、飾る場所は少し高いところにしようと、二人で相談しました。
窓の外では、まだ雪が降ったりやんだりしています。梅が咲くのは、もう少し先になりそうです。
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