梅雨の晴れ間に、短編集を一冊
ここ数日は雨が続いていましたが、今日は霧雨で、昼間は日も差しました。仕事帰りに、近所の北町文庫に寄って、前から気になっていた短編集を買いました。
一編が20ページほどの本です。通勤の電車で読むのにちょうどよく、行き帰りで一編ずつ読んでいます。昨日は、ある家の台所を、ただ淡々と書いた話でした。事件は何も起きません。それなのに、読み終えると、自分の家の台所の光まで思い出しました。
長い小説は、読みはじめるまでに少し覚悟がいります。短編は、しおりを挟む場所を考えなくていいのがありがたい、と書くと、ただの怠け者のようですが、実は書き手のほうも、その短さの中で何を捨てるかを毎回決めているのだと思います。削られた部分を、読む側が勝手に補う。その補い方に、読む人の暮らしが出るのかもしれません。と、ここまで書いて、これは理屈が先に立ちすぎたなと思っています。
買ったときに、レジで栞をもらい忘れたことに、家に着いてから気づきました。結局、いつものレシートを挟んでいます。今夜は、あと二編読むつもりです。
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