平日の午前、誰もいない道を走った
先週の平日、思い立って、朝からバイクで走ってきた。会社を辞めて一か月半ほど。平日の午前に、ヘルメットをかぶっているのが、まだ少し不思議な感じがする。
行き先は、鎌山峠。休日だと、ほかのバイクや車が数台は前にいるのだが、この日は、ほとんど誰とも会わなかった。カーブを抜けるたびに、自分のエンジン音だけが聞こえる。新緑がちょうどよく、日ざしはなかったが、走っていて汗ばむほどではなく、ジャケットだけで足りた。
峠の途中で、一度バイクを止めた。ミラーを見ても、後ろには何も来ない。昔は、この時間は工場のラインの前に立っていた。そう考えると、立っている場所が変わっただけで、時間の使い方は、まだ決まっていない。決まっていないのは、悪いことでもないと、最近は思うようにしている。
帰りは、北前の近くで、少し遅い昼にした。平日の昼は、混んでいなくていい。バイクの暖気をしながら、これから先の仕事を、どうするか、少し考えた。結論は出なかったが、走ったあとの頭は、家で考えるより、手順が整う。しばらくは、平日に走るのを、続けてみる。
令和になって、最初の遠出でもあった。元号が変わっても、峠の道は、何も変わっていない。それが、ちょうどよかった。
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