孫の手に、かんなを重ねた
正月に来た孫に、かんなを持たせた。
上の孫は十歳。わしが刃を調えとるのを、ずっと横で見とった。やってみるか、と聞くと、うなずいた。端材のヒノキを万力にはさんで、両手を添えさせる。引くのは腕じゃない、腰だに。そう言っても分からんから、後ろから手を重ねて、一緒に引いた。
すっと、薄い削りくずが出た。向こうが透ける。孫は目を丸くして、しばらく黙っとった。昔はな、この薄さが出るまで、台に触らせてもらえんかった。そんな話は、せんかった。
下の孫は八つ。おととい十二日が誕生日だった。削りくずを耳にかけて、「見て」と言う。ふふ、髪飾りずら。三つの孫は、サバを追っかけて、追っかけて、縁側で一緒に寝てしもうた。サバもよう我慢しとった(笑)。
その削りくずを、紙に包んで妻の病室へ持っていった。手のひらに乗せて、目がなくなるほど笑っとった。「あの子ら、手が動くねえ」と言う。
今日は小雨。午後からまた病院だに。検査の結果を聞きにいく。ちゃんと聞いてこようと思う。
コメント
のみじい
ありがとうございます。口で言っても通じんので、手を重ねました。孫の手は小さくて、あたたかかったです。
ありがとうございます。口で言っても通じんので、手を重ねました。孫の手は小さくて、あたたかかったです。
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引くのは腰、まさにその通りですね。手を重ねて一緒に引くのは、言葉より早く伝わります。向こうが透ける削りくず、見事です。