送り火のあと、霧雨
今朝は五時に起きた。霧雨だに。昨日はまとまった雨で、今日は上がるかと思ったが、細かいのが降り続いとる。
盆の送り火は、夕べのうちに済ませた。庭の隅で、オガラを焚いた。迎え火も送り火も、昔は父がやっとった。いまはわし。順は、決まっとる。素焼きの皿を出す、オガラを組む、火を付ける。雨で湿っとるから、組み方がいかん。下に乾いた杉の端材を敷いてやった。ちゃんと燃えた。
母が亡くなって、初めての盆だった。去年の暮れまで、実家の仏間に顔を出せば、そこに母がおった。今年は兄の家の仏壇に、母の位牌が並んどる。茄子の牛に、きゅうりの馬。兄の声は、相変わらず大きかった。ふふ、仏さまも耳が遠くなりそうだに。
煙が細く上がって、霧雨にまぎれていった。妻は縁側で、それを黙って見とった。クロは膝に乗ってきて、煙の匂いに鼻をひくひくさせとる。重いが、どかせん。
今日は孫の顔が、見れんかった。電話でもと思ったんだけど。(長女のところは、帰省が来週になった。)ぼちぼち待つことにする。
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