本の最後のページが、さびしい
3連休の初日です。朝、ちょっと早く目がさめたので、読みかけだった本を、布団の中で読み終えました。今日は霧雨で、窓の外が白っぽくて、本を読むにはちょうどいい朝でした。うん、ほんとに。
読んだのは、ひかり坂にあるひかり坂書店で、先月買った文庫です。海辺の町に引っ越してきた女の子が、おじいさんの古い時計を直しながら、少しずつ町になじんでいく話なんですよね。大きな事件は起きません。でも、時計のねじを巻く場面とか、朝の港に霧が出る場面とかが、細かく書いてあって、読んでいるうちに、わたしも、その町の空気を吸っているような気がしてきました。じわじわと。
好きなのは、女の子がはじめて、近所の人に「おはよう」と言えた場面です。ひとことだけなのに、そこまでの何ページかが、全部この朝のためにあったんだなあ、と分かりました。ちなみに、わたしは、ちょっと声に出して「おお」と言ってしまいました。隣の部屋で寝ていた弟には、聞こえていなかったはずです。たぶん。
最後のページを閉じたあと、しばらく表紙をながめていました。読み終わるのはうれしいのに、さびしいんですよね。もう女の子に会えないわけではないので、また最初から読めばいいんですけど、とりあえず今日は、おなじ本の二回目に入る前に、母がいれてくれたお茶を飲むことにします♪ ……結局、本を閉じても、手放す気はないんだよね、わたし。
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