白が白く見える朝
今朝の沼は、くもり空でした。風が少しあって、葦の穂先が揺れていました。わたしは人の少ない時間を選んで、6時前に着きました。
両眼に白内障の手術を受けて、まもなく二年になります。右目が2020年9月、左目が翌月でした。手術の前は、世の中に薄い黄色のセロハンをかぶせたようで、サギの白がどうも白く見えなかったのです。クリーム色というか、古い障子紙の色でしたな。それが今は、チュウサギの羽が、ほんとうに雪のような白に見えます。建具屋のころ、新しい障子紙を張った日の、あの白に近いものです。
見え方で一番変わったのは、遠くの輪郭と、色の差でした。対岸の杭にとまる鳥の、胸の斑や嘴の黄色まで、双眼鏡なしでも見当がつきます。今朝はヨシゴイらしい茶色い影を、葦のきわで見つけました。ノートには「5月26日 ヨシゴイ 1羽(たぶん)」と書き、「たぶん」を消さずに残しました。裸眼は0.9ほどで、手元だけは既製の老眼鏡を使っています。ノートの小さな字を書くときは、これが欠かせません。
手術の前に書いた古いノートを見返すと、字の色まで黄ばんで見えて、おかしなものです。実際に紙が焼けたぶんもあるでしょうが。人の多い場所は今も避けていますから、沼の朝が、わたしの一番の遠出です。見えることの有難さを、毎週火曜と金曜に、少しずつ確かめています。
コメント
もずじい
葦のきわでじっとしているので、見つけたときはうれしいものです。「たぶん」は、次に確かめる楽しみに残しておきます。
葦のきわでじっとしているので、見つけたときはうれしいものです。「たぶん」は、次に確かめる楽しみに残しておきます。
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ヨシゴイは葦に紛れて見つけにくいのに、さすがです。「たぶん」を残すノートがいいですね。