父の時刻表、昭和五十年の秋号
霧雨の日曜日。三連休の真ん中で、どこへも出かけず、二階の物置になっている部屋で、父の時刻表を整理していました。
押し入れの古い時刻表は、数えたら百冊を超えていました。年ごとに、きちんと背を揃えて、輪ゴムで束ねてあって。無口な父らしいなあ、と、しみじみ。段取りよく並べてみると、昭和五十年の秋号だけ、ほかより少し厚みがあるんですよ。開いてみたら、ページのあいだに、鉛筆の細い線。うちの最寄りの駅から、山の方へ向かう単線の、ダイヤのところでした。
父は、乗らない人でした。
ただ、読む人でした。
線の先に、小さく丸がついていて。
たぶん、行ってみたかった駅…。
そう思ったら、しばらく手が止まってしまいました。
さて、現実的な話もしないといけません。いまの時刻表と見くらべると、この路線、本数がずいぶん減っているんですね。朝の下りは、一時間に一本あるかないか。来月あたり、母を連れて、この丸の駅まで行ってみようか、と考えています。お弁当は、もちろん持って。父の鉛筆の線を、いちど電車でなぞってみたいのです。
コメント
みっちゃん
ありがとうございます。電車の中で食べるお弁当は、ふだんより味がいいので、おむすびと卵焼きあたりで迷っています。窓の外を見ながら、母と食べたいと思います。
ありがとうございます。電車の中で食べるお弁当は、ふだんより味がいいので、おむすびと卵焼きあたりで迷っています。窓の外を見ながら、母と食べたいと思います。
関連する記事
- 二年たって、墓参りに行ってきたよ(まめぞう)
- 息子が初めて立った日のこと、ふと思い出した(あかね)
- 九回裏、ラジオの前の父を思い出す(くみ)
- 母の口から、父の話が出るようになった(あかね)
- 母の家の、きれいすぎる台所(あかね)
| « 父の工具箱を、そっと開けて | 母の湯のみが、ふたつになった » |
カテゴリ・タグ
| カテゴリ | 家族・子育て(397) 食・料理(92) 季節・行事(157) 趣味・おでかけ(378) 日記・雑記(71) 仕事・学校(217) 動物・ペット(76) 暮らし・家計(116) 体と健康(125) 世の中のできごと(12) |
|---|---|
| タグ | 日常家族仕事母雑記行事息子体調実家夫近所冬職場ごはん育児夏節約秋失敗猫日曜日休み長女おでかけ休日畑散歩自転車パッチワーク健診 |
お母さまとお弁当を持って電車の旅、すてきですね。どんなおかずを詰めるのか、気になります。