もも、リードを引かなくなるまで
もも(1歳)を迎えて、そろそろ1年になる。いちばん手こずったのは散歩だった。外に出ると、においと音に全部反応して、前へ前へと引っ張る。体は小さいのに、力は侮れない。
緊急事態宣言のあいだは、人の少ない朝と夕方に短く歩いていた。これが結果的によかったと思う。車も人も少ないから、「リードがピンと張ったら立ち止まる」を、落ち着いて繰り返せた。引っ張ったら止まる。緩んだら進む。それだけだ。最初は一つ先の電柱まで3分もかかっていたのに、このごろは、ほぼ緩んだまま歩く。
道具の話をすると、うちはリードを1.5mの手になじむ太さのものにしている。細いと、引かれたときに手に食い込む。大工の手でもこれは痛い。ハーネスは、胴まわりと胸の2か所を測って選んだ。ここをいい加減にすると、すっぽ抜ける。
今日は霧雨で、朝はやめて夕方に長女と一緒に歩いた。長女が「もも、すわって」と言うと、ちゃんと座る。座ったあとにこっちを見上げて、おやつを待つ顔がたまらない。ほめるとしっぽが横にぶんぶん振れて、こちらの頬もゆるむ。
しつけは根気だな、と毎日思う。仕事で柱を一本ずつ立てるのと、案外似ている。急がず、狂いを見つけたら戻る。よく歩いた夜は、ももは玄関でぐっすり寝ている。
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