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ゆきお

お狐さまの前で、コタロウが座りこむ

· カテゴリ: 動物・ペット

朝五時半、細かい霧雨の中を、コタロウと散歩に出ました。行き先は根古屋の稲荷さま。坂を一つ上ったところにある、父の朝の散歩コースでもある神社です。

ところが、鳥居の手前の石段で、コタロウが座りこんで動かない。引っぱってもだめ、おやつを見せてもだめ。要因を整理すると、1つめ、十三歳という年齢。2つめ、霧雨でぬれて、すべる石段。3つめ、石段の上にいる、お狐さまの石像。どうも、あれとずっと目が合ってるんだわ。犬も狐も同じイヌ科、つまり親戚どうしのにらみ合いではないか、という仮説です。

しばらく一人と一匹で霧雨に打たれていたら、後ろから杖の音がしました。父です。父が「ほれ、行くべ」と石段を上り始めたら、コタロウ、すっと立ち上がって、何ごともなかったように後ろをついていった。さっきの座りこみは、何だったのか。坂を上っただけで、自分の方がちょっとこわくなってたのに。

家に帰って妻に話したら、「あんたより、おじいちゃんの方が信用されてるんでしょ」と、笑いながら一言。たしかに自分は、毎朝、早足すぎる。コタロウを散歩させてるというより、引きずってる。保健体育的に言えば、老犬には、杖をついた父くらいの速さがちょうどいい、というわけです。自分も七十になったら、あのくらい犬に信用される男に、と言いかけたところで、妻はもう台所に戻っていました(笑)

まあ、ネタになったからいいか。明日の朝は、父の速さで歩いてみます。お狐さまとの関係は、検証が必要です。

犬散歩父

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コメント

あつこ 2026-06-30
奥さまの一言、さすがですね。「ほれ、行くべ」でコタロウくんがすっと立つ場面が、目に浮かびました。
くろいし 2026-06-29
杖の速さで歩くと、見える景色も変わるものです。お狐さまとの検証結果、楽しみにしております。

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