年の瀬の、あんこ入りの湯気
今日の現場は、朝から霧雨でした。最高気温が九度台に届くかどうかという寒さで、足場の上は風も強く、手袋の中の指先は昼ごろには感覚を手放していましたから、冷え性の身にはなかなかの試練です。
帰りに、駅の近くの和菓子屋で蒸したての酒まんじゅうを四つ買いました。一つ百円ほどで、紙の袋越しに熱がじんわり伝わってくるのですが、あんこ系には目がありません。つまり、店の前に立った時点で勝負は決まっていたわけです。
家に着くと夫と娘が待っていて、小学一年生の娘は、あんこなら「こしあん派」だそうです。まんじゅうを割って中身を見比べながら、「こっちは粒が入ってる」と検査員のような顔で報告してくれるあたり、わたしの仕事ぶりをよく見ているものですね。
残りの一つは、明日の朝のコーヒーのお供にと取っておいたのですが、夜中に冷蔵庫を開けたところ、袋はすでに空になっていました。犯人は捜しません。年末の事件はうやむやにしておくのが吉です。おあとがよろしいようで。
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