湧き水に手を入れた娘と、時刻表
日曜は、娘と二人で日帰りの電車旅でした。夫は四月から愛知で単身赴任をしているので、このところ日曜の行き先は、母娘で相談して決めることにしています。今回は娘の希望で、湧き水のある盆地の町へ行ってきました。
朝七時半の電車に乗って、乗り換えを二回、着いたのは十時前でした。快晴で最高気温は二十五度ほどあったのですが、山の緑が濃いせいか、水のそばを抜ける風はひんやりしていました。娘は流れに手を入れて「つめたい」と言ったきり、しばらく動かなくなりました。水の底の砂が舞う様子まで眺めているのですから、観察の細かさはわたしに似たのでしょうか。昼は蕎麦を一杯だけ、辛味大根がよく効いていました。
帰りは電車の三十分前に駅へ戻って、駅前の月見通り公園のベンチで待ちました。低木の植え込みの前に座った娘は、駅の時刻表を手帳に書き写しながら、乗り換えの順番を自分で確かめています。小学二年生ですが、段取りの正確さではわたしより上かもしれません。ひとまず、帰りの案内は娘に任せました。
電車に乗ってみると、水に手を入れすぎた娘の指が冷えきっていて、冷え性のわたしの手で温める羽目になりました。ふつうは母の手が子に温められる場面でしょうに、これも何かの縁です。おあとがよろしいようで。
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