弟の制服が大きい
中学2年になった弟は、今年に入ってから急に背が伸びました。春に買い直したはずの制服の袖が、もう手首の上で止まっています。母が「また買うの?」と言いながら、夏休みのうちに裾と袖を見てくれていました。
弟は部活の帰りに、よく北の森公園の脇を通って帰ってきます。今日は朝から雨だったので、傘をさして歩いて帰ってきたようです。玄関で濡れたスニーカーに新聞紙を詰めているのを見て、中学のころの自分を思い出しました。私は美術部で、雨でも靴の中までは濡れなかった気がします。
夏休みの宿題が、まだ終わっていないそうです。自由研究を、祖父に相談していました。祖父は「川の石でも拾ってきて並べればいい」と言っていて、弟は「それは小学生のやつ」と笑っていました。結局、居間のテーブルで、二人で相撲の決まり手の図を描くことになったようです。
私は横で、作りかけの戦車の転輪にやすりをかけていました。弟の声が少し低くなったことに、今日あらためて気づきました。背も声も、あっという間に追い越されそうです。
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