無観客の画面越しに、ボールの音を聞いた
この一年半、スタジアムで試合を見ていません。観客を入れる試合も少しずつ戻ってはきましたが、人数の制限があって、チケットは抽選。うちの方から行ける会場は、ことごとく外れました。
仕方なく、今夜もテレビで観戦しました。無観客の試合は、音が違います。歓声がないぶん、ボールを蹴る「ボン」という音や、選手同士の声が、驚くほどはっきり聞こえます。コーチの指示が丸聞こえで、あれは勉強になります。一方で、ゴールが決まっても、画面の中が静かなままなのは、やはり少しさびしいものです。
思い出すのは、息子が高校でミッドフィルダーをしていたころです。土曜の午前に、グラウンドの脇で見ていた時間が、いまは貴重に思えます。息子はいま大学生で、東京で一人暮らしをしています。この前のLINEには、サークルのフットサルも人数を絞っていると書いてありました。試合のあとに、ほぼ毎回「疲れた」と返ってくるのは、変わりません。
妻に「行けたら、行くの?」と聞かれたので、「行く」と即答しました。ワクチンは、二回とも打ちました。マスクをして、声を出さずに手を叩くだけでも、あの場所の空気を吸いたい。そう答えると、妻は「声、出さないでね」とだけ言いました。ごもっともです。
来月の抽選にも、申し込んでおきます。当たったら、軽トラではなく電車で行くつもりです。
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